みりんの本場、愛知県の三河地方の醸造本で搾られたみりん粕です。
「こぼれ梅」とは
「こぼれ梅」は、本みりんを製造する際にできる搾り粕です。名前に「梅」とついていますが、梅が含まれているわけではありません。ぽろぽろとした形状が満開になった梅の花のように見えることから、主に関西地方では「こぼれ梅」と呼ばれ、親しまれています。
「こぼれ梅」には健康維持に役立つ栄養素の一つ、レジスタントプロテインが含まれています。
レジスタントプロテインは、消化酵素によって消化されにくいタンパク質で、腸内環境の改善やコレステロール値の低下など、様々な健康効果が期待されています。
レジスタントプロテイン
- 腸内環境を整える:消化されずに小腸を通過し、大腸に到達し、善玉菌のエサとなります。これにより、腸内細菌叢のバランスが整い、腸内環境が改善されます。
- コレステロール値を下げる:腸内で余分な脂質や油分を吸着して体外へ排出し、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の排出効果が期待されます。
- 肥満予防:満腹感を高め、食欲を抑制する効果があり、脂質の吸収を抑えることで肥満予防に役立ちます。
「こぼれ梅」の特徴
「こぼれ梅」は、お米由来の甘みと旨味がたっぷり詰まった栄養価の高い食材です。柔らかいのにお米の粒々が残っている独特の食感があり、そのまま食べても美味しいだけでなく、料理やお菓子作りにも活用できます。
「こぼれ梅」の食べ方
「こぼれ梅」はそのまま食べるほか、料理やお菓子作りにも幅広く活用できます。
そのまま食べる:お米の甘みと旨味がじんわりと広がります。(※アルコール分を含んでいますので、食べ過ぎると酒酔いされる場合があります。)
料理に使う:炒め物や煮物、汁物など、さまざまな料理にお使いいただけます。こぼれ梅の甘みと旨味が、料理の味を引き立てます。
お菓子作りに使う:クッキーやケーキ、パンなどのお菓子作りにも最適です。甘みと食感がお菓子に風味と食感をプラスします。
原材料名:もち米、米こうじ、アルコール
朝日新聞夕刊 (平成23年1月19日付け)「ますます勝手に関西遺産」で取材をしていただきました。
「庭の雀 (すずめ)にえさをまき、南京豆をまくらに寝込んだところを捕まえようと――。
ご記憶の方も多いはず。そう、故・桂枝雀師匠の十八番 (おはこ)、上方落語の「鷺 (さぎ)とり」だ。でもこのえさが何かと聞かれると……。はて?
それが今回の主役、「こぼれ梅」である。
といっても、梅そのものはこれっぽっちも関係ない。実はこれ、みりんを造るときのしぼりかす。ほろほろした様子が、梅の花が咲きこぼれるさまに似ているから名付けられたとか。
関西では昔から、神社の参道や商店街でおやつとして売られていたらしい。そのまま口に入れるだけ。上品な甘さが広がる。」 (以下略)